食品工場での異物混入防止のために!製造エリアの入退室記録システムの選び方

食品工場で最も恐れられているのが「異物混入」です。毛髪1本でも混入すれば、製品回収、信用失墜、売上減少など、企業に大きなダメージを与えます。 異物混入の原因として、多くの工場ではX線検査機や金属探知機で対策しています。しかし、見落とされがちなのが「入退室時に持ち込む物」による異物混入です。
この記事では、「手ぶら解錠」で異物混入リスクを削減する方法と、製造エリアの入退室管理システムを解説します。

食品工場の入退室管理全体のことに関してはこちらの記事をご覧ください。

食品工場の異物混入|見落とされがちな「持ち込み物」リスク

食品工場の責任者の方が特に頭を悩ませるのが、従業員の「製造エリアへの入退室管理」と、そこから生じる「異物混入リスク」の排除です。ここでは、異物混入の原因について見落とされがちな「持ち込み物」のリスクを分かりやすく解説します。

異物混入の原因:「従業員由来」が最多

ここで、一般的な食品工場における異物混入の原因内訳例をご紹介します。

  • 従業員由来:40〜50%(最多)
  • 原材料由来:20〜30%
  • 機械・設備由来:15〜25%
  • その他:5〜10%

多くの食品企業で「毛髪」が異物混入クレームのワースト1位となっており、これに体毛、衣類繊維、持ち込み物(絆創膏、筆記具の破片など)を加えると、従業員由来の異物混入が全体の約半数を占めます。
このように、一般的な食品工場における異物混入の原因は、その約半数(40〜50%)が「従業員由来」です。つまり、原材料や機械の管理も重要ですが、「人が持ち込む異物」をいかになくすかが、異物混入対策の最重要課題なのです。

ICカード・物理鍵が異物混入の原因になるケース

ICカードや物理鍵などの持ち込み物のリスクは見落とされがちですが、意外とそこに異物混入の落とし穴があります。ここでは、ICカード・物理鍵が異物混入の原因になるケースを挙げていきます。

ケース1:ICカードが製造エリアで落下
想定される事例:作業員がポケットに入れていたICカードを作業中に落とす。カードが機械に巻き込まれ、破片が製品に混入。気づかずに出荷し、消費者からクレーム。X線検査機も通過(プラスチック片は検知できない)。

ケース2:物理鍵が製造エリアで落下
想定される事例:作業員がポケットに入れていた物理鍵(ロッカーの鍵)を作業中に落とす。鍵が製造ラインの隙間に入り込み、気づかない。後日、製造ラインを分解清掃した際に発見されるが、その間に何ロットもの製品が出荷済み。

このように、ICカードや物理鍵は、ストラップの破損による混入や、ポケットからの落下リスクが常につきまといます。紛失時の捜索にかかる時間と、ライン停止による損失は計り知れません。さらに、カードや鍵、ストラップに毛髪などの異物が付着したりして異物として混入する恐れもあります。

「手ぶら解錠」なら異物混入リスクをゼロに

手ぶら解錠とは、カード、鍵、スマホなど、物理的なものを持たずに解錠できる入退室管理システムのことです。顔認証・指紋認証・静脈認証などがそれにあたります。手ぶら解錠なら自分の体が鍵になり、従業員は何も持ち込む必要がないため、物理的な落下・混入リスクが「0」になります。また、手洗い後、消毒した手で鍵やカードに触れる必要がなく、衛生状態をキープしたまま入室可能です。

食品工場での製造エリアの入退室記録は異物混入時の対策として必須

「誰が・いつ・どこに入ったか」の記録は、トラブル時の追跡(トレーサビリティ)や、内部不正(意図的な混入など)の抑止力として必須です。ここでは、製造エリアの入退室記録がどのように役立つのかについて具体的に解説します。

入退室記録が異物混入時の原因究明に役立つ

実際に異物混入が発生した場合、どのような流れで原因を探るのでしょうか。一般的なトレーサビリティ(追跡調査)の流れを確認してみましょう。

異物が混入した製品の「製造ロット」を確認

ロット情報から「製造日時・ライン」を特定

その時間帯の「入退室記録」を照合し、現場にいた作業員を特定

該当者への聞き取りや行動確認を行い、原因を特定

再発防止策を実施

このように、原因究明のプロセスにおいて「その時間、現場に誰がいたか」を正確に把握することは、調査の核心部分です。もしここで手書きの記録しかなかったり、記録が不正確だったりすると、調査は迷宮入りしてしまいます。
この時、入退室記録が自動でできるシステムだと、いつ、誰が、どこに入室したかを改ざん不可能なデータとして100%正確に残せます。これにより、万が一の際も迅速に原因を特定でき、監査対応もスムーズに行うことができます。

入退室記録は内部不正の抑止力にもなる

不正行為の多くは、「バレないだろう」「誰も見ていないだろう」という心理的な隙から発生します。「いつ、誰が、どこに入ったか」が100%記録される環境では、「何かあっても後で必ず特定される」という意識が従業員に働きます。この「逃げ道がない」というプレッシャーが、魔が差す瞬間や、出来心による犯行(持ち出し、悪ふざけ、意図的な混入など)を未然に防ぎます。

食品工場での製造エリアに適しているのはどれ?入退室記録システムを徹底比較

食品工場での製造エリアに適した入退室記録システムとはどんなものなのでしょうか。ここでは5種類のシステムを比較して、食品工場での製造エリアに適した入退室記録システムが何なのかを検証します。

手書き記録簿

紙の記録簿に手書きします。記入漏れ、改ざんリスクがあるので、異物混入の原因究明が困難です。一人一人手書きしていると時間がかかり、入口に行列ができてしまう恐れも。

ICカード

ICカードをかざして解錠し、自動で記録が残るので異物混入の原因究明は可能です。しかし、カード自体が異物混入リスクになること、必ずしもカードを使って中に入った人=カードの持ち主とは言い切れないこと、内部不正があった場合「カードを落とした」「勝手に誰かに使われた」という言い逃れが可能であることなどから、ICカードの導入は不安要素が多いと言えるでしょう。

テンキー(暗証番号)

暗証番号を入力して解錠します。何も持たなくても解錠できることがメリットですが、誰が入室したかを記録することはできず、異物混入の原因究明が不可能です。当然ながらHACCP要件も満たさないので、食品工場でテンキー式電気錠を導入するには課題が多いです。

指紋認証(従来型)

指の腹の表面にある指紋を読み取って認証します。手ぶら解錠ができるほか、入退室の自動記録が可能なので異物混入の原因究明が可能です。しかし、ニトリル手袋をつけたまま認証できないのがデメリット。入室のたびに手袋を脱ぐのは現実的ではありませんし、衛生面でも問題があります。

顔認証

自分の顔を機器にかざして認証します。手ぶら解錠が可能なので余計な物を一切持たずに製造エリアに入れます。誰が、いつ、どこに入ったか自動で記録してくれるため、異物混入の原因究明が可能なほか手書き記録のように記入漏れや改ざんのリスクがありません。完全非接触なので衛生的にも優れています。初期費用が高い(約40万円~約80万円)のがデメリットですが、長期的にはコストメリットがあると言えます。

5種類の入退室管理システム比較表

手書きICカードテンキー指紋認証(従来型)顔認証
初期費用ゼロ安い高い
手ぶら解錠××
カード・鍵の落下リスクありなしなしなし
自動記録×△(誰か不明)
異物混入の原因究明×
衛生面△(カードが汚れる)△(ボタンが汚れる)△(センサーに触れる)◎(完全非接触)
HACCP対応×
ニトリル手袋着用で認証×
異物混入防止への貢献×△(記録のみ)○(手ぶら)◎(手ぶら+記録)◎(手ぶら+記録)
総合評価×

比較表を見ると、食品工場での異物混入防止に最適な入退室管理システムは顔認証だということが分かります。ICカードは記録はできるもののカードを持ち込む必要があり、テンキーは誰が入室したかが不明なのでHACCP対応に向いていません。指紋認証(従来型)は手ぶら解錠と自動記録が可能ですがニトリル手袋着用のまま認証できず、食品工場への導入には課題が残ります。
顔認証は初期費用こそ高いものの、手ぶら解錠・自動記録が可能・完全非接触と三拍子揃っており、食品工場での異物混入防止に適した入退室管理システムであると言えるでしょう。

オープンセサミの入退室記録なら食品工場の異物混入防止とHACCP対応を両立

オープンセサミは、食品工場の異物混入防止とHACCP対応を両立する入退室管理システムです。ここでは、オープンセサミのメリットをご紹介していきます。

手ぶら解錠でカード・鍵の持ち込みをゼロに

顔認証により、カード・鍵を持たずに解錠できます。カードの破片、鍵の金属片が異物として混入するリスクをゼロにできます。

自動記録で異物混入時の原因究明が迅速

誰が、いつ、どこに入ったかを自動で記録。データを製造ロットと照合でき、異物混入の原因究明が迅速に行えます。

完全非接触で製造エリアへ入室できる

機器に触れることなく、完全非接触で製造エリアに入れるから、細菌を中に持ち込むことはありません。

マスク・帽子を被ったまま顔認証可能

顔の20%が見えていれば認証できるため、マスク・帽子・ヘアネットを被ったまま認証可能です。認証速度は0.6秒と高速です。マスクを外さなくても通れるため、感染症対策にも一役買います。

真皮指紋認証も選べる

予算や場所に応じて、真皮指紋認証を選択することもできます。その場合、表面の指紋ではなくその下の真皮の指紋を機械が読み取るので、ニトリル手袋着用のまま認証が可能です。いちいち手袋を外す必要がないため、スムーズに入退室できます。

食品工場の異物混入防止と入退室管理に関するよくある質問

Q1:オープンセサミが手袋をつけたまま指紋認証できるのはなぜですか?
A: オープンセサミは真皮(皮膚の内側の層)の指紋を読み取るため、ニトリル手袋をつけたままでも認証可能です。

Q2:テンキーも手ぶら解錠できますが、なぜオープンセサミの方が良いのですか?
A: テンキーは「誰が入ったか」を記録できないため、異物混入発生時の原因究明ができません。オープンセサミなら、手ぶら解錠+自動記録の両方が可能です。

Q3: 既存の扉に後付けできますか?
A: はい。ほとんどの扉に後付け可能です。工事は1日で完了します。

食品工場で異物混入防止対策!製造エリアの入退室記録なら顔認証がおすすめ

食品工場の異物混入防止には、「手ぶら解錠」が鍵です。ICカードや物理鍵を製造エリアに持ち込むと、カードや鍵を落としたり、カードや鍵、ストラップに毛髪などの異物が付着したりして異物として混入する恐れがあります。
手ぶら解錠が可能な顔認証なら、カード・鍵を持たずに解錠できるため、持ち込み物をゼロにできます。完全非接触なのも嬉しいところ。さらに、入退室を自動記録するため、異物混入発生時の原因究明も迅速に行えます。
オープンセサミなら、顔認証のメリットに加え、マスクや帽子をつけたまま認証できるという利点も。予算や場所に応じて真皮指紋認証も選べます。オープンセサミのことが少しでも気になったなら、どんな小さなことでもお気軽にお問い合わせください。

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