代理お迎えの確認方法を徹底解説|保育園と保護者が実践すべきことまとめ
子どもの祖父母や親戚、ファミサポの人などに代わりに保育園のお迎えを頼む「代理お迎え」は、共働き夫婦が多い現代でよく起こるお迎えの形です。急な残業で「今日はおばあちゃんにお迎えをお願いしよう」となること、ありますよね。でも、その一本の連絡を忘れると、園では大騒ぎになってしまうかもしれません。きちんと手順を踏んで確認や準備をしないと、保育園がなりすましや連れ去りの可能性に対応できなかったり、保護者が保育園に迷惑をかけてしまったりする恐れがあるので注意が必要です。
代理お迎えを保護者が頼みたい時、それを保育園が受け入れる時、それぞれの立場でどんな確認や準備をすれば良いでしょうか?この記事では、保育園と保護者が実践すべきことを分かりやすくまとめました。
お迎え時の本人確認の重要性について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
代理お迎えとは?保育園で多いケースと確認が必要な理由を解説

保育園での代理お迎えとは、保護者の代わりにお迎えをしてくれる人のことを指します。ここでは、保育園の代理お迎えで多いケースや、代理お迎えの確認が必要な理由について解説します。
保育園の代理お迎えで多いケース
1.子どもの祖父母
一番多いケースは子どもの祖父母です。両親が仕事で忙しい時などに代理お迎えを頼みやすいという特徴があります。母親側の祖父母、父親側の祖父母が存在するので、保育士にとっては顔を覚えるのが大変という側面もあります。
2.親戚
次に多いのが両親の兄弟姉妹などの親戚というケース。こちらも、両親が仕事で子どもを迎えに行けない時などに代わりにお迎えを頼むという場面が考えられます。
3.ファミリーサポート
ファミリーサポートとは、厚生労働省が主幹をする子育て援助活動支援事業で、「提供会員」に子どもを預けることができる仕組みです。もちろん、保育園の代理お迎えも頼むことができます。ファミリーサポートによる代理お迎えも増えています。
4.ベビーシッター
ベビーシッターとは、保育のプロが子どもを見守るサービスです。ファミサポと違って民間のサービスなので費用は高めですが、自由度も高くベビーシッターに保育園の代理お迎えを頼む人も多くなっています。
5.保護者の友人・知人
保護者の友人・知人に代理お迎えを頼むケースも稀にあります。しかしこの場合、一時的なことも考えられるので保護者が事前連絡や代理お迎えのリストに載せることを忘れがちです。そうすると引き渡しができなくなってしまうので注意が必要です。
なぜ代理お迎えの確認が重要なのか
まず、代理お迎えの確認をせず、事前登録がされていない人に子どもを引き渡してしまうとなりすましや連れ去りのリスクがあります。離婚、別居中など保護者間のトラブルもあり、子どもの保護者であっても親権を失った親には引き渡してはならないケースもあり得ます。代理お迎えの確認を怠ると、最悪の場合警察沙汰や園の責任問題になる可能性があるのです。
【保育園向け】代理お迎え者の確認手順5ステップはこれ!

代理お迎えの人が保育園に子どもを迎えに来た!さてどうする?ここでは、保育園側が代理お迎えの人が来た時にどうやって確認すべきかを5ステップに分けて解説していきます。
事前登録の確認
代理お迎え者が保育園に子どもを迎えに来たら、まず写真付きの代理お迎え者リストにその人が登録されているかを確認しましょう。子どもとの続柄も確認しましょう。未登録だった場合、基本的に引き渡しを行うことはできません。その場合の対応についても、園で共有しておきましょう。例えば、下記のような対応が考えられます。
- 丁寧に事情を説明「申し訳ございません」
- 保護者に即電話
- 連絡がつくまで引き渡さない
当日の事前連絡の有無を確認
代理お迎え者が祖母だった場合、保護者から「今日は祖母が迎えに行く」という連絡があったかを連絡アプリ、電話、連絡帳などで確認しましょう。事前連絡がない場合の対応手順について、園で確認・共有が必要です。
玄関での本人確認
保育士:「こんにちは。お迎えありがとうございます。お名前を教えていただけますか」
祖母:「〇〇(子どもの名前)の祖母の△△です」
保育士:「ありがとうございます。少々お待ちください」
(名簿の写真と実際の顔を照合)
保育士:「お待たせいたしました。〇〇ちゃんをお連れします」
このように、顔写真付きの代理お迎え者リストを使いながら代理お迎え者の本人確認をします。
初回または不明瞭な場合の追加確認
代理お迎えが初めて、または本人確認が十分にできない場合(顔写真と実物が違う、挙動が不審、子どもが怯えているなど)、運転免許証・マイナンバーカードなどの身分証明書の提示を依頼します。その上で、保護者に「本日、〇〇様がお迎えに来られていますが、ご依頼されましたか」と電話確認をし、確認が取れるまで引き渡さない姿勢を貫きます。
引き渡し記録の作成
日時、お迎え者名、続柄、子どもの名前、引き渡し時刻、受け取った保育士名を記録します。これは、後からのトラブル防止のため必須です。しかし、手書きで記録していたのでは保育士の負担が大きいだけでなく記入漏れや間違い、文字が読めないなどのトラブルが発生する恐れがあります。入退室管理システムを導入していると、誰が、いつ園に来たかを自動で記録してくれるので確実な入退室管理と保育士の負担軽減が叶います。
【保育士用】代理お迎え確認チェックリスト
□ 事前登録リストで確認した
□ 当日の連絡を確認した
□ 本人の名前を聞いた
□ 顔写真と実物を照合した
□ 初回は身分証を確認した
□ 子どもに「この人で合ってる?」と確認した
□ 引き渡し記録を作成した
【保護者向け】代理お迎えを頼む時の準備と連絡方法マニュアル

保育園のお迎えに行けないから代理お迎えをお願いしよう!さてどうする?ここでは、保護者側が、代理お迎えを頼む時にやるべき準備と連絡方法について解説します。
代理お迎えを頼む前に必要な準備
ある日いきなり誰かに代理お迎えを頼もうと思っても、無理があります。ここでは、代理お迎えの前段階として、やるべきことをまとめました。
1.事前登録を完了させる
まず、入園時に代理お迎え者の顔写真、名前、続柄、連絡先を提出し、代理お迎え者リストに登録します。その人に代理お迎えを頼む可能性が少しでもあるなら、この時に登録してしまうと後が楽です。年度途中で変更がある場合は随時更新します。
2.園のルールを理解する
次に、保育園のルールを理解しましょう。代理お迎えを頼む場合当日連絡が必要か、何時までに連絡すればいいか、初回は身分証が必要かなどを園だよりなどで確認しておきましょう。
3.代理お迎え者に情報を共有
代理お迎え者に、お迎えに関する情報を共有します。子どものクラス、名前。園の場所、玄関の開け方。お迎え時に持っていくもの(お迎えカードなど)。これらを前もって共有しておくことで、実際に代理お迎えを頼む時に慌てないで済みます。
当日の連絡方法と伝えるべき内容
代理お迎えを頼みたい当日になったら、どのように園に連絡すれば良いでしょうか。ここでは、代理お迎えを頼む当日に何をどんな方法で伝えれば良いかについて解説します。
連絡するタイミング
できれば前日までに連絡しましょう。それが無理なら、遅くとも朝9時(具体的な時間は園による)までに連絡するようにしましょう。
連絡手段
アプリ、連絡帳、電話など
伝えるべき内容
- 日付と子どもの名前、クラス
- 代理お迎え者の名前と続柄
- お迎え予定時刻
- 代理お迎え者の連絡先
アプリでの連絡例
〇月〇日、さくら組の山田太郎のお迎えですが、
本日は祖母(母方)の山田花子がお迎えに伺います。
お迎え時間:17:30予定
祖母の携帯:090-1234-5678
よろしくお願いいたします。
代理お迎え者に伝えておくべきこと
代理お迎え者には下記のようなことを伝えておくと安心です。
- 「身分証を持参してください」
- 「初回は確認に時間がかかるかもしれません」
- 「園の場所とインターホンの押し方」
- 「持ち帰る荷物について」
保育園での代理お迎えで起きやすいトラブルと予防策を紹介

保育園側と保護者側で、上記のような確認や準備がきちんとされていればトラブルはまず起こりません。しかし、確認や準備に漏れがあった時、小さなミスが重なってトラブルという姿となって表面化する恐れがあります。ここでは、代理お迎えで起きやすいトラブルとその予防策について紹介します。
事前連絡なしで祖父母が来てしまった
保護者が連絡を忘れ、突然祖母がお迎えに来てしまうというトラブルです。保育士が祖母の顔を知らない場合、確認に時間がかかってしまいます。なぜこのトラブルが起きたのかと言うと、保護者が「登録してあるから連絡不要」と誤解したせいかもしれません。保護者への確認で15〜25分待たせる可能性があり、そうすると祖母から「信用されていないのか」と不満の声が上がる恐れもあります。
保護者向けの予防策としては、「明日のお迎え担当確認」のリマインダーをセットすること、保育園向けの予防策としては、「連絡がない場合は引き渡せない」というルールを徹底的に周知することなどが挙げられます。
未登録のシッターが来てしまった
保護者が仕事でお迎えに行けず、急遽代理お迎えをベビーシッターに依頼したものの、事前登録していないというトラブルです。共働き家庭の増加で、ベビーシッターの利用が急増しています。しかし、園の事前登録システムとシッターサービスの即時性には時間差があり、このギャップがトラブルを生んでいます。
この場合、基本的に引き渡しができないので、ベビーシッターも保育士も困ってしまいます。「シッターはプロだから、身分証があれば大丈夫だろう」という保護者による思い込みや、緊急時の対応ルールを事前に確認していないといった園とのコミュニケーション不足がこのトラブルが起こった原因として考えられます。
保護者向けの予防策としては、定期利用のシッターは事前登録必須なので登録を忘れないようにすること、緊急時の対応を事前に園と相談しておくことなどが考えられます。保育園向けの予防策としては、緊急時の柔軟な対応ルールを整備しておくこと(身分証+保護者への電話確認で引き渡し可など)が挙げられます。
離婚した父親が祖父を装って来た
離婚後面会権のない父親が、「自分の子どもに会いたい」という強い思いから、母方の祖父を装って保育園にお迎えに来るというトラブルです。帽子やサングラス、マスクをつけていると、顔写真だけでは判別できません。離婚件数の増加、DV被害、親権争いなどにより、「会ってはいけない親」からの連れ去りリスクが現実的な問題になっています。保育園は「家庭の事情」に踏み込みにくく、情報共有が不十分になりがちです。
母親が「離婚した」「元夫は危険」という情報を園に伝えていない、または十分に強調していないという点が、このトラブルが起こった原因として考えられます。
保護者向けの予防策としては、離婚、別居の情報は必ず園に共有すること、引き渡し禁止者リストを作成することなどが挙げられます。保育園向けの予防策としては、必ずマスクやサングラスを取ってもらって顔写真で確認、少しでも疑問があれば保護者に電話確認することなどが考えられます。
保育園での代理お迎えの確認を効率化する3つの方法について解説

代理お迎えのトラブルが起こる恐れがある中で、代理お迎えの確認を効率化する方法は無いのでしょうか?実はその方法、ちゃんとあるんです。ここでは、3つの方法について解説していきます。
デジタル化された代理お迎え者リスト
一つ目は、デジタル化された代理お迎え者リストです。紙ではなく、タブレットにリストをまとめておけば、検索機能で即座に写真を確認して素早く照合することができます。情報の更新も簡単なので、代理お迎え者リストのデジタル化は便利でおすすめです。
連絡アプリでの事前申請システム
二つ目は、連絡アプリでの事前申請システムです。保護者からの連絡が来ると通知があり、「今日は祖母がお迎え」と分かります。スマホやパソコンから確認できるので、保育士はいちいち一人一人の連絡帳を開いて確認する必要がありません。保護者にとってもメリットは大きく、連絡忘れ防止に役立ちます。
顔認証システムの導入
最後は、顔認証システムの導入です。保護者に加え、代理お迎え者も事前に顔登録をしておけば、玄関を通過できる人を限定できます。そして、誰がいつ迎えに来たかを自動で記録に残すことができるので、手書きでの記録の手間が不要に。保育士の負担が軽減できる分、子どもと挨拶を交わしたり笑顔で見送ったりする余裕が生まれます。
代理お迎えに関するよくある質問
Q1.代理お迎えは誰でも頼めますか?
A: 事前に園に登録した人のみ可能です。祖父母、親戚、ファミサポ、シッターなど、お迎えに来る可能性のある全員を事前登録してください。
Q2: 急な代理お迎えの場合はどうすればいいですか?
A: できるだけ早く園に連絡してください。未登録の場合、身分証の提示と保護者への電話確認が必要になります。時間がかかる可能性があります。
Q3: 祖父母でも毎回事前連絡が必要ですか?
A: 園のルールによりますが、多くの園では「いつもと違う人がお迎えに来る場合」は連絡が必要です。子どもの安全のためご協力ください。
Q4: シッターサービスを利用する場合の注意点は?
A: 定期利用のシッターは事前登録必須。スポット利用の場合は、事前に園に連絡し、シッターの名前と身分証番号を伝えておくとスムーズです。
Q5: 代理お迎え者が遅刻した場合は?
A: 通常の延長保育と同じ扱いになります。延長料金が発生する可能性があります。
Q6: 保育園が代理お迎え者への引き渡しを拒否することはありますか?
A: はい。未登録者、本人確認ができない場合、保護者への確認が取れない場合は、子どもの安全のため引き渡しできません。
Q7: 顔認証システムを使っている園の場合、どうすればいいですか?
A: 事前に顔写真を登録するだけです。スマホで自撮り写真を送れば登録完了。当日は玄関前で自動認証されるので、お迎えカードなど不要です。
オープンセサミなら保育園での代理お迎えの確認に対応!

オープンセサミは、その人自身が「カギ」になる、顔認証システムです。オープンセサミは、保育園でも実力を発揮します。
例えば、スマホで自撮り写真を保育園に送るだけで、代理お迎え者である祖父母や親戚も登録依頼を完了することができるので忙しい保護者にとっても便利です。
そのように代理お迎え者を事前登録しておけば、登録してある人のみ玄関を通過可能なので、なりすまし・連れ去り防止に役立ちます。マスクや帽子で変装した「なりすまし」も、オープンセサミの高性能AIなら見破ることができます。人間の目では難しい判断も、システムなら確実です。
また、誰がいつ来たか自動で記録され、代理お迎えに必須である記録作業もする必要がありません。保育士の負担が軽減され、子どもとのふれあいの時間に集中できる点がオープンセサミの最大のメリットです。
オープンセサミが少しでも気になったなら、どんな小さなことでもお気軽にお問い合わせください。