保育園のお迎えで起こりうる5つのトラブル事例|なりすましや連れ去りを防ぐ方法

保育園のお迎え時に起こりうるトラブル事例にはどんなものがある?保育園のお迎えは保育士にとって1日で最も緊張する瞬間です。この記事では、そんな中よく起こりがちなトラブル事例とその原因、5つの予防策について解説します。
大きな事件は、小さなミスの積み重ねで起こります。よくあるトラブル事例を知っておくことで、安全について意識しながら子どもの引き渡しを行うことができます。ぜひチェックしてみてください。

お迎え時の本人確認の重要性について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

保育園のお迎えでよく発生している5つのトラブル事例を紹介!

ここでは、保育園のお迎え時に起こりがちで、実際に対応が必要になるトラブル事例を5つ挙げ、その状況や起きる原因、対処法などについて解説します。

面会権のない父親が無断でお迎えに来た

保育園でよく発生しているトラブル事例の一つ目は、離婚後、面会権のない父親が母親に無断で子どもをお迎えに来てしまうというトラブルです。離婚協議中や別居中の夫婦が増加しており、保育園が親権トラブルに巻き込まれるケースが増えています。保護者から詳しい事情を聞きにくい空気感もあり、情報収集が不十分になりがちです。この場合、当然ですが父親に子どもを絶対に引き渡してはいけません。児童連れ去りの恐れがあり、警察沙汰になって園の責任問題にもなりかねません。実の親でも未成年者略取罪(刑法224条)に該当する可能性があるからです。
対処法としては、事前に母親と離婚情報を共有すること、お迎えに来る人のリストから父親を外すこと、監護権者(通常は母親)に電話連絡して引き渡してよいかどうか確認することなどが考えられます。

祖母と名乗る人物の本人確認ができなかった

次に、「〇〇の祖母です」と名乗る人物がお迎えに来たものの、保育士が顔を知らないため本人確認ができないというケースです。核家族化が進む一方で、共働き家庭の増加により、祖父母に頼る機会が増えています。しかし、祖父母は普段お迎えに来ないため、保育士が顔を覚えていないケースが多いのです。事前連絡がないこと、祖母の写真が登録されていないこと、保育士が新人で保護者の顔を覚えきれていないことなどが原因として考えられます。この場合、保護者への電話確認が必要なので簡単に引き渡せず、待ち時間が生じる恐れがあり、祖母からは「信用されていないのか」と不満の声が上がるかもしれません。子どもも「おばあちゃんが来てくれたのに会えない」と不安になってしまう恐れがあります。
対処法は、代理お迎えの人の事前登録や写真付き名簿の作成、お迎えの人が替わる場合の事前連絡を徹底することなどが挙げられます。保護者に「なぜ厳格な本人確認が必要か」を丁寧に説明することも大切です。「他園で起きた連れ去り事件」などの事例を共有し、理解を得ると良いでしょう。

お迎えカードを他人に貸してしまった

次に、保護者が友人にカードを貸してしまい、園は気づかず子どもを引き渡してしまうというケースです。このトラブルは「カードを持っているということはその人が本人である」という保育士の思い込みによって起きると考えられます。カードだけで判断し、実際の顔と照合していないのです。この場合、お迎えに来る人リストに登録されていない人にお迎えカードが渡され、その人に引き渡しが行われてしまう恐れがあり、セキュリティが崩壊してしまいます。お迎えカードは手軽で導入しやすいシステムですが、「物理的なモノ」である以上、紛失、盗難、貸与のリスクがあります。
対処法は、お迎えカード+顔確認のダブルチェック、園だよりなどで貸与禁止の周知を徹底することなどが挙げられます。「なぜカード単独では不十分か」「なぜ貸与が禁止なのか」を丁寧に説明し、他園での事例を共有して本人確認の重要性を保護者に分かってもらうことが大切です。

お迎え担当者変更の連絡がなく引き渡せず

次に、お迎えに来る人が変更になったのにもかかわらず事前連絡がないというトラブルです。例えば、いつもは母親が迎えに来るのに今日は父親が迎えに来て、事前連絡はなしというケース。これは保護者の連絡忘れやルールの周知不足から起きると考えられます。共働き家庭では、「今日は私が迎えに行く」と思っていても、急な残業や会議で変更になることが頻繁にあります。しかし、その変更を園に連絡するのを忘れたり、夫婦間で確認しなかったりするケースが多いのです。この場合、引き渡しまでに待ち時間が発生したり、確認作業に時間を取られ、他の保護者への対応が遅れたりする影響があるでしょう。
対処法は、お迎えに来る人が変更になった時の連絡を必須にすることや、アプリでの事前申請システムの導入、保護者向け説明会で年度初めに「なぜ事前連絡が必要か」を説明することなどが挙げられます。

お迎え時の記録がなくトラブルに

最後に、お迎え時の記録が無くトラブルになるというケースです。例えば、18:00までが通常保育、18:01から延長料金が発生する場合、保護者側の目線では「時計を見たら18:00ちょうどだった(から払いたくない)」、園側の目線では「園の時計では18:01を過ぎていた(から請求する)」という風に意見が食い違ってしまう場合があります。数百円の話ですが、これが毎月積み重なると保護者の不信感が爆発します。手書きや自己申告制だと、客観的な証拠がないため水掛け論になります。
対処法としては、入退室管理システムや防犯カメラの導入などが考えられます。

保育園のお迎えトラブルはなぜ起きる?その原因を解説

保育園のお迎え時に起こりうるトラブル事例をご紹介しましたが、このようなトラブルはなぜ起こるのでしょうか。ここでは、考えられる原因について解説します。

本人確認の仕組みが曖昧

一つ目の原因として、本人確認の仕組みが曖昧なことが挙げられます。例えば、顔と名前を覚える方法は昔から行われていて温かみのある対応が可能ですが、園児の人数が多くなるとその分お迎えに来る人の数も増えて、全て覚えるには限界があることも事実です。お迎えカードを導入している園も多いものの、他の人に貸してしまうリスクがあるため本人確認が成り立たず、セキュリティ面で疑問が残ります。

保護者と保育園のコミュニケーション不足

二つ目の原因として、保護者と保育園のコミュニケーション不足が挙げられます。例えば、お迎えに関するルールの周知不足や、緊急時の連絡体制の未整備、保護者の理解不足が考えられます。特に、お迎えに来る人が変更になった時に園への事前連絡を徹底することは重要で、これを忘れるとお迎えに来る人だけでなく他の保護者にまで迷惑がかかるため注意が必要です。

記録システムの未整備

三つ目の原因として、記録システムの未整備も挙げられます。手書きで、いつ誰がお迎えに来たかを記録している園もありますが、どうしても漏れは出てきてしまうものです。そうすると、後からの証明が難しくなり、トラブルにつながる恐れがあります。入退室管理システムを導入すれば、自動で記録が残るので保育士は安心して他の業務に集中することができます。

これで解決!保育園のお迎えトラブルを防ぐ5つの予防策って?

保育園のお迎えトラブルを防ぐにはどうしたら良いのでしょうか。ここでは、5つの予防策をご紹介します。

お迎えに来る人の事前登録制度を整える

まずは、お迎えに来る人の事前登録制度を整えることが最優先です。お迎えに来る人の写真が付いた名簿を作成し、代理お迎えの人もそこに登録するようにします。そして、事前登録されていない人以外には子どもの引き渡しができないことを保護者に伝えます。この名簿は定期的に更新する必要があります。

お迎えに来る人が変更になった時の連絡ルールの徹底

次に、いつもお迎えに来る人が変更になった時に園に連絡を入れるというルールを徹底することも大切です。アプリでの事前申請を行う、当日変更は電話連絡必須など、園に合ったルールを整えましょう。このようなルールは、園だよりや口頭で伝えるなどして保護者全員に周知できるようにしましょう。

ダブルチェック体制

お迎えの場面で、一つだけの本人確認方法だけで・または保育士一人だけで判断して子どもを引き渡してしまうとミスが生まれる恐れがあります。そうならないように、例えばお迎えカード+顔確認といった2つの本人確認方法を組み合わせる・または保育士2名でダブルチェックを行うなどして対応するのが良いでしょう。
しかし、忙しい夕方に保育士2名を玄関に配置するのは現実的に厳しい園も多いでしょう。だからこそ、顔認証システムによる自動化が有効という見方もできます。

緊急時の対応マニュアル整備

緊急時、例えば保護者と連絡がつかない場合などにどういった手順で対応すべきかをマニュアル化しておくと安心です。緊急時にどのような基準で警察へ連絡するかも決めておきましょう。

本人確認システムの導入検討

顔認証システムは保育園のお迎え時のトラブル防止に役立ちます。事前登録してある人しか玄関を通れないようにできるので、保育士が子どもを引き渡す時にはお迎えに来る人の本人確認がすでに済んでいる状態です。なりすまし防止に役立つのはもちろんのこと、保育士が名簿を確認したり手書きで記録したりする手間が必要なくなります。

保育園のお迎えトラブルを防ぐには顔認証システムも有効

保育園のお迎え時に起こりうるトラブル事例とその原因、予防策について解説してきました。5つのトラブル事例から見えた共通点は、「本人確認と記録の重要性」です。ご紹介した予防策を実施することで多くのトラブルは防げますが、疲労や思い込みでミスが起きる人的確認にはどうしても限界があります。
確実な本人確認には、感情を持たず、疲れないAI(顔認証システム)などの技術活用が有効です。顔認証システム「オープンセサミ」なら、スムーズな本人確認と正確な入退室管理が可能です。
オープンセサミの顔認証システムに事前にお迎えに来る可能性のある人を登録しておけば、それ以外の人は中に入れない仕組みなので、確実な本人確認ができます。オープンセサミは写真による偽造もAIが見破るため、万が一スマホの写真を見せられても解錠せず、なりすまし防止に役立ちます。玄関を通るだけで誰がいつ入室したかを自動で記録してくれるので、手書きで記録する必要がなくなるのも嬉しい点です。
少しでもオープンセサミが気になったなら、どんなことでもお気軽にお問い合わせください。

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