グループホームのセキュリティを強化するには?予算別の対策と優先順位を解説

グループホームは小規模で家庭的な雰囲気が魅力ですが、その分セキュリティ面での課題も多くあります。職員の数も限られており、24時間すべてを見守ることは困難です。 しかし、予算が限られているグループホームでも、効果的にセキュリティを強化する方法はあります。重要なのは、「どこから対策すべきか」の優先順位と、「予算に応じた現実的な選択」です。 この記事では、グループホーム特有のセキュリティ課題と、小規模施設でも導入できる予算別の対策をご紹介します。

老人ホームでの鍵の問題全般については、こちらでもご紹介しています。

グループホームでのセキュリティ課題って?よくある困りごとはこれ!

グループホームでよくあるセキュリティ上の困りごとと言えば何でしょうか?ここでは、3つの課題を挙げていきます。

不審者の侵入リスク

グループホームは住宅地に立地することが多く、外観も一般住宅に近いため、不審者に狙われやすい側面があります。入居者の方や職員を装った不審者が侵入することや、夜間の侵入、窓やベランダからの侵入、貴重品の盗難などのあらゆる可能性を考えておかなければなりません。

認知症の方による徘徊

グループホームの入居者さんは認知症の方が中心です。徘徊による外出は常に気をつけなければならない課題です。早朝や深夜の無断外出はもちろんのこと、昼間でも職員が気づかないうちに外に出ることがあり得るので注意が必要です。認知症の方が外に出てしまったら、道に迷って行方不明になったり、交通事故にあったりするリスクもあり大変危険です。

夜間の防犯体制の脆弱性

グループホームの夜勤は通常1〜2名のみ。この人数ですべての入居者さんを見守り、かつ防犯対策をするのは困難です。例えば、職員が仮眠中の隙を狙って認知症の方が無断外出をしたり、入居者さんの対応中に玄関が無防備になったり、非常時の対応が遅れたりと、グループホームの夜間の防犯体制は非常に危ういです。

グループホームでのセキュリティ強化のポイントを優先度の高い順に紹介

グループホームの限られた予算の中で、どこから対策をすべきでしょうか。ここでは、その優先順位をはっきりさせながらグループホームのセキュリティ強化について解説していきます。

玄関のセキュリティ強化

不審者の侵入も、入居者の方の徘徊も、ほとんどが玄関から起こります。ここを強化することで、多くのリスクを軽減することができます。具体的な対策としては、入退室管理システムの導入や、防犯カメラの設置、センサーライトの設置などが考えられます。

夜間の防犯体制の強化

グループホームでは、夜間は職員が1~2名ほどしかいないのが現実です。このような人手不足を機器でカバーする必要があります。具体的な対策としては、録画機能付きの防犯カメラの設置や、センサーアラームの設置、入退室管理システムの導入などが考えられます。 

窓・裏口などの補助的な出入口のセキュリティ強化

玄関を強化しても、窓や裏口が無防備では意味がありません。窓や裏口のセキュリティ強化のために、窓の補助錠やセンサーアラームを設置したり、防犯フィルムを窓ガラスに貼って強度を高めたりするといった対策が考えられます。

まずは優先度が高い玄関から対策を始め、予算に応じて他のエリアに広げていくのが良いでしょう。グループホームのセキュリティ強化の方法としてはそれが現実的です。

グループホームのセキュリティ強化で絶対に忘れてはいけない「火災対策」

グループホームでセキュリティを強化する際、最も重要なのは「火災時に避難を妨げない」ことです。ここでは、グループホームのセキュリティ強化と火災の関係について解説します。

グループホームの火災リスク

グループホームは木造建築が多く、火災の延焼速度が速いと言われています。2013年、長崎県のグループホームで火災が発生し、入居者5名が死亡しました。この事故では、夜間の職員が1名のみで避難誘導が困難だったことが問題視されました。
高齢者の方、認知症の方は特に避難に時間がかかるため、火災時の対応について日頃から職員がよく考えておかなくてはなりません。夜間は職員が1〜2名のみで避難誘導が困難ということもあり、グループホームの火災リスクは大きいです。

セキュリティと避難の両立

入退室管理システムを導入する際は、以下を必ず確認してください。

火災時の自動解錠機能
火災報知機と連動して、全部のドアが自動解錠される機能があるかどうかを確認しましょう。他に、停電時もバッテリーで動作するかどうか、手動での解錠も可能かどうかもあわせて確認しておくと良いです。

避難訓練での動作確認
定期的な避難訓練で、システムが正常に解錠されるか確認しましょう。職員全員が手動解錠の方法を知っていることも重要です。

絶対にやってはいけないこと
火災時に自動解錠されないシステムを導入してはいけません。また、停電時にドアが開かなくなってしまうシステムだと入居者の方や職員が閉じ込められてしまいます。そして、職員が解錠方法を知らない状態での運用は絶対に避けましょう。

グループホームのセキュリティ強化策を予算別に解説!最低限の対策って?

グループホームのセキュリティ強化を行う箇所の優先順位は分かったけれど、予算が決まっていて…。セキュリティ強化の費用が気になる方のために、予算に応じた現実的な対策をご紹介します。

予算15万円以下:最低限の対策

防犯カメラの設置
まず優先的に行いたいのが、玄関に録画機能付きの防犯カメラを設置することです。防犯カメラは、不審者の侵入を防ぐだけでなく、以下の目的でも重要です。

・不審者侵入の抑止効果
防犯カメラがあるだけで侵入の抑止効果があり、犯罪を未然に防ぎます。
・虐待防止
入居者への不適切な対応を防ぎます。
・職員の保護
「適切にケアしている」ことの証明になります。
・トラブルの記録
転倒事故や入居者同士のトラブルの記録にもなります。
・家族にとっても安心
透明性の高い施設運営に役立ちます。

機器費用は1台約4万〜約15万円で、工事費用は1ヶ所あたり約4万〜約10万円です。

センサーライトの設置
センサーライトとは、人が近づくと自動点灯するライトのことです。不審者による侵入の抑止効果があります。玄関、裏口、駐車場という風に複数設置すると良いでしょう。機器費用は1つ約5,000円〜約2万円で、工事費用は1ヶ所あたり約1万〜約3万円(電源工事の有無で変動)です。

窓に補助錠を設置
窓の補助錠は、職員でもDIYにより設置可能です。不審者による侵入を防ぎます。1階の窓すべてに設置すると良いです。機器費用は1つ約1,000円〜約3,000円なので比較的安く設置が可能です。

センサーアラームを設置
センサーアラームとは、ドアや窓が開くと音が鳴るアラームのことです。徘徊の早期発見に役立ちます。玄関や裏口に設置しておくと良いでしょう。機器費用は約2,000円〜約1万円です。

この予算では、基本的な防犯対策と、徘徊の早期発見が可能になります。

予算70万円:標準的な対策

上記に加えて、

複数の防犯カメラを設置
防犯カメラを、玄関だけでなく裏口、駐車場、廊下などにも設置することによって死角を無くします。録画機能があれば、後から確認することができるので便利です。

入退室管理システム(簡易版)の導入
ICカードまたはスマートロックによる入退室管理システムを玄関のみに導入します。職員の入退室記録が残るため、勤怠管理にもなり便利です。初期費用は約20万円〜約50万円です。

この予算では、防犯カメラで全体を監視することに加え、玄関の入退室管理もできます。

予算100万円以上:本格的な対策

上記に加えて、

入退室管理システム(顔認証)の導入
顔認証による入退室管理システムを玄関に導入します。個人を自動識別できることに加え、鍵やカードがいらないため、紛失や貸し借り、複製などに伴う従来のセキュリティの低さをカバーしてくれます。入退室記録、徘徊防止、勤怠管理を一元化でき、グループホームのセキュリティ強化に一役買います。初期費用は約40万円〜約80万円です。

この予算では、最高レベルのセキュリティと、業務効率の向上を実現できます。

予算ゼロ:無料でできる対策

予算がない場合でも、以下の対策は無料でできます。

地域との連携強化
グループホームの近隣住民の方に入居者の方の顔を覚えてもらったり、商店街に徘徊防止の協力を依頼したり、地域の見守りネットワークに参加したりと、地域との連携強化をはかることでグループホームのセキュリティを強化することが可能です。

職員の意識向上
職員による鍵の管理ルールの徹底、施錠確認の習慣化、不審者対応のマニュアル整備など、職員の意識を向上させることでも、グループホームのセキュリティは強化することができます。

入居者の方への声かけ強化
入居者の方へこまめに声かけをすることにより、徘徊の兆候を早期発見できたり、外出したい気持ちに寄り添う・日中の活動を充実させるなどの対策を実践できたりと、徘徊防止のためにできることが増えます。

オープンセサミの電気錠でグループホームのセキュリティを一元管理!

予算が確保できる場合、入退室管理システム「オープンセサミ」なら、グループホームのセキュリティ課題を包括的に解決できます。

オープンセサミがグループホームに最適な理由

小規模施設でも導入しやすい
オープンセサミの顔認証システムは、玄関1ドアのみの導入も可能です。詳しい初期費用やランニングコストに関してはお問い合わせください。

複数の課題を同時に解決
入退室記録で誰がいつ出たかわかるので徘徊防止に役立ちます。登録者以外はグループホームの中に入れないため不審者対策もバッチリ。入退室管理が正確にでき、勤怠管理と連携可能なのも嬉しい点です。そして何より、物理的な鍵が不要なので鍵の紛失リスクも防げます。

職員の負担軽減
ハンズフリーで通過可能なことや、鍵の貸し借りが不要な点、タイムカードも不要なことから、鍵に関わる毎日の小さなストレスが軽減されます。

オープンセサミの主な機能

個人を自動識別して記録
オープンセサミの顔認証は、誰がいつドアを通ったか自動で記録します。月次レポートを出力可能で、入居者の方による徘徊の傾向を分析することもできます。

認証速度0.6秒
オープンセサミの顔認証は認証速度0.6秒とスピーディー。立ち止まらずに通過することが可能です。いちいち鍵を出したり施錠したりする手間が必要ないので、職員の業務効率がアップします。

認証精度99.99%以上
オープンセサミの顔認証は認証精度が99.99%と高精度なので、誤認証がほぼゼロに近いです。確実な本人確認が可能です。

緊急時にも対応
オープンセサミの顔認証システムでは、緊急時は自動的に「金庫がある部屋は防犯のために施錠・出入口は安全で迅速な避難のために解錠(例)」となるように事前設定が可能です。

グループホームのセキュリティ強化は優先順位をつけてできるところから始めよう 

グループホームのセキュリティ強化は、予算に応じて段階的に進めることが大切です。まずは予算と優先順位を明確にし、できるところから始めましょう。小さな対策の積み重ねが、グループホームの安全を守ります。
グループホームのセキュリティ強化には、オープンセサミの顔認証システムもおすすめです。もしオープンセサミが少しでも気になるなら、どんな小さなことでもお気軽にお問い合わせください。

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