介護施設の入退室管理システム徹底比較|5つの選び方と目的別おすすめ
認知症の方の徘徊防止、職員の勤怠管理、セキュリティ強化など、介護施設には入退室管理の必要な場面がたくさんあります。しかし、いざ入退室管理システムを導入しようと思っても、顔認証・ICカード・スマートロックなど認証方式だけでも複数の選択肢があります。また、費用や機能も大きく異なるため、「どれを選べば良いのかわからない」と悩んでいる管理者の方も多いはず。この記事では、介護施設向けの入退室管理システムを徹底比較し、選び方のポイントと目的別のおすすめをご紹介します。
老人ホームでの鍵の問題全般については、こちらでもご紹介しています。
介護施設に入退室管理システムが必要な3つの理由とは

介護施設に入退室管理システムがあるといろいろな場面で役立ちます。ここでは、その場面について3つ挙げていきます。
認知症の方の徘徊を防止するため
認知症の入居者の方は、スタッフの目を盗んで無断で外出してしまうことにより行方が分からなくなったり事故にあったりするリスクがあります。入退室管理システムを導入すれば誰がいつ出入りしたかを記録することができるので、徘徊の早期発見・早期対応が可能です。
職員の勤怠管理を効率化するため
入退室管理システムを導入することにより、物理的な鍵の貸し借りや、タイムカードの打刻が不要になります。入退室と勤怠管理を連携させることで、業務効率が大幅に向上するのが嬉しいところ。入退室の制限を行えば無駄な残業代を減らせるので人件費の削減にもつながります。
セキュリティを強化するため
鍵の複製、暗証番号の流出など、介護施設のセキュリティが脅かされる可能性は少なからずあります。入退室管理システムを導入すれば、不審者の侵入防止、薬品庫や医務室への不正アクセス防止に一役買います。入退室記録が残るため、万が一の事故時にも状況を把握できます。
介護施設向け入退室管理システムの選び方!5つのポイントを解説

介護施設には入退室管理システムがあると役立つことが分かりましたが、それではどのような基準で入退室管理システムを選べば良いのでしょうか。ここでは、入退室管理システムの選び方のポイントを5つ挙げていきます。
何の認証方式か
入退室管理システムを選ぶ上で最も重要な要素が「認証方式」。つまり、どうやって本人確認するかということです。例として、次のような認証方式があります。
顔認証:顔をカメラに向けるだけで解錠。ハンズフリー。
指紋認証:指をセンサーに当てて解錠。
静脈認証:手のひらや指の静脈パターンで認証。
ICカード:カードをかざして解錠。
スマートロック:スマートフォンの専用アプリなどで解錠。
介護施設に導入する入退室管理システムを選ぶ時には、高齢者の方でも使いやすいか、スタッフの負担は少ないか、セキュリティは十分か、などに気をつけて選ぶと良いでしょう。
費用は高い?安い?
入退室管理システムを導入するのにかかる費用には、初期費用(機器代、工事費、設定費)、ランニングコスト(月額利用料、メンテナンス費、カード代など)、交換・修理費用などがあります。たとえ初期費用が安くても、ランニングコストが高いシステムもあります。トータルコストで比較することをおすすめします。
入退室記録と分析機能は付いているか
入退室管理システムに、入退室記録と分析機能が付いていると便利です。例えば、誰がいつ出入りしたかの記録、データのエクスポート機能、分析レポート機能などがあると、徘徊の傾向を分析してケアを改善したり、職員の勤務時間を自動集計したりすることができるようになります。
緊急時の対応はどうか
せっかく入退室管理システムを導入しても、緊急時の対応ができないと大変なことになってしまいます。災害時に迅速に避難できるかは、入居者の命に関わるのです。停電時の動作はどうなっているか、火災時の自動解錠機能はあるか、手動での開錠が可能か、遠隔での一斉解錠機能はあるかなどをチェックしておきましょう。
サポート体制と実績はどうか
システムが故障した際、迅速に対応してもらえるかは重要です。電話、訪問、リモートでのサポート体制はどうなっているか、導入実績(特に介護施設での実績)はあるか、保守・メンテナンスの頻度はどうか、トラブル時の対応速度はどうかなどについてチェックしましょう。
介護施設向け!入退室管理システムを認証方式別に比較
介護施設に適しているかという視点で、入退室管理システムを認証方式別(顔認証、指紋認証、静脈認証、ICカード、スマートロック)に比較し、表にまとめました。
認証方式別の基本比較
| 使いやすさ | セキュリティ | 高齢者対応 | 入退室記録 | |
| 顔認証 | ◎ハンズフリー | ◎本人のみ | ◎簡単 | ◎記録残る |
| 指紋認証 | ○指を当てる | ◎本人のみ | △指紋薄い高齢者は× | ◎記録残る |
| 静脈認証 | ○手をかざす | ◎本人のみ | ○比較的簡単 | ◎記録残る |
| ICカード | ○カードをかざす | △カード紛失リスク | ○簡単 | △カードを誰が持っているか不明 |
| スマートロック | △アプリ操作 | ○個人識別可能 | ×高齢者は難しい | ○記録は残る |
認証方式別の費用比較(クラウド型基準)
| 初期費用(1扉あたり概算) | ランニングコスト(月額概算) | 備考 | |
| 顔認証 | 約40万円〜約80万円/扉 | 約1万円〜数万円 | クラウド型だと高額なサーバー費用が不要なため、初期投資を抑えやすい 。非接触で利便性が高く、大規模施設になるほど費用対効果が向上する傾向 。 |
| 指紋認証 | 約30万円〜約60万円/扉 | 約5千円〜数万円 | 生体認証の中では最も初期費用が安価 。しかし、接触型であり、高齢者の指先の状態(乾燥など)により認証エラーが発生しやすいリスクがある。 |
| 静脈認証 | 約50万円〜約90万円/扉 | 約1万円〜数万円 | 端末が最も高額となるが、生体認証で最高の信頼性を持つ 。非接触かつ高精度で、高齢者の身体特性に左右されにくく、運用安定性が高い。 |
| ICカード | 約20万円〜約50万円/扉 | 約8千円〜数万円 | 機器費用は比較的安価で、総所有コストが安定しやすい 。カードの紛失・盗難リスクがある。 |
| スマートロック | 0円〜約20万円/扉 | 約3,000円〜約6,000円/扉・月 | 既存の錠前への後付けが可能で、初期費用を極限まで抑えることが可能 。高齢者による操作の煩雑さが課題となる。 |
※費用はあくまで目安です。ドア数、機能、メーカーにより変動します。
※クラウド型は月額費用が発生しますが、初期費用が安く、保守・更新が自動で行われます。
入退室管理システムの認証方式をそれぞれ詳しく解説!
ここで、入退室管理システムの認証方式について詳しく見ていきます。
顔認証
カメラに顔を向けるだけで解錠できます。ハンズフリーなので高齢者の方でも簡単に利用でき、利便性が高いです。鍵やカードを持たなくて良いので失くす心配がないだけでなく、個人を確実に識別することができます。その人自身が鍵になるため、複製や流出の心配がなくセキュリティもバッチリ。完全非接触なので、感染症対策にも役立ちます。デメリットとしては、初期費用が高いこと、カメラの設置位置や照明条件に左右される場合があることなどが挙げられます。
指紋認証
指をセンサーに当てて解錠します。生体認証の中では比較的安価です。顔認証と同じく鍵やカードを持つ必要が無いのと、個人を確実に識別できる点、複製や流出の心配がなくセキュリティ強化に役立つ点がメリットです。デメリットは、高齢者の方は指紋が薄く認証しにくいこと、手荒れや乾燥で認証失敗の恐れがあること、センサーに触れる必要があることです。介護施設では高齢者の方が入退室管理システムを使うことが多いので、指紋認証よりは顔認証の方が適していると言えます。
静脈認証
センサーに指や手のひらをかざすことで機械が静脈の形状を読み取り、認証を行います。メリットやデメリットは顔認証と似ていて、特に初期費用が高いことが気になる点です。費用がかかるのは、センサーなどの機器が高額であることが理由です。
ICカード
カードをかざして解錠します。こちらは現在最も普及している方式となります。メリットは、初期費用が比較的安いことと、操作が簡単なこと、既存のカード(社員証など)と連携可能なことなどが挙げられます。デメリットとしては、カードの紛失・盗難リスクがあること、カードの管理が必要なこと、誰がカードを持っているか把握しにくいことなどがあります。カードは誰でも使用可能なため、個人の識別は難しく、その意味では徘徊防止には不向きだと言えます。
スマートロック
スマートフォンのアプリなどで解錠します。初期費用が安いことと、遠隔での施錠・解錠が可能なこと、既存の鍵に後付け可能なことがメリットです。デメリットは、高齢者の方にとってはスマートフォンの操作が難しいことや、バッテリー切れのリスク、スマートフォンの紛失・盗難リスクなどが挙げられます。
入退室管理システムのおすすめは?介護施設での目的別に解説

ご紹介してきたように、様々な入退室管理システムがありますが、使うシーンによっておすすめできるシステムも違います。ここでは、目的別におすすめの入退室管理システムをご紹介します。
徘徊防止に役立てたい場合
おすすめは顔認証タイプと静脈認証タイプです。
これらのシステムは、個人の自動識別に加え、誰がいつ出入りしたかを正確に記録することができ、それにより徘徊の早期発見・早期対応が可能です。非接触で鍵を開けられるため、高齢者の方でも簡単に使えます。誰が何時にドアを開ける傾向があるかを分析すれば、徘徊を予測し個々の利用者さんがドアに近づくタイミングに合わせて声かけを行うことができ、徘徊を未然に防止することも可能になります。
なお、徘徊防止に役立てたい場合は入退室管理システムを使うのは主に高齢者の方なので、指紋が薄いと認証が難しい指紋認証タイプは向きません。
勤怠管理と入退室管理を一元化したい場合
おすすめは顔認証タイプ・指紋認証タイプ・静脈認証タイプです。
出勤時に顔・指紋・静脈で認証するだけで、入室と出勤打刻が同時に完了するので便利なだけでなくタイムカードも不要、さらには時間の無駄がありません。これらのシステムは生体認証なのでその人自身が鍵になるため、鍵の複製や紛失、番号やパスワードの流出の心配がなく、タイムカードを代わりに押してもらうなどの不正打刻も防止できます。
セキュリティを強化したい場合
おすすめは顔認証タイプ・指紋認証タイプ・静脈認証タイプです。
これらのシステムは登録している人以外が鍵を開けることは絶対にできないため、セキュリティ強化に役立つほか、カードや鍵の紛失・盗難リスクが無いこともスタッフのストレス軽減に一役買います。薬品庫・医務室、厨房・食品庫の入口に設置すれば、入退室記録が残るため楽に管理することができます。
初期費用を抑えたい場合
おすすめはICカードタイプまたはスマートロックタイプです。
これらのシステムは初期費用が比較的安く導入することが可能です。また、既存の鍵に後付け可能なのもメリット。しかし、カードやスマホは失くす心配があるのと、誰かが代わりに使って鍵を開ける心配があるため徘徊防止やセキュリティ強化には不向きです。
高齢者の方でも使いやすいシステムが欲しい場合
おすすめは顔認証タイプです。
その理由は、ハンズフリーで最も簡単に鍵が開けられること、鍵やカードを持つ必要がないこと、操作が難しい・指紋が薄い・または手が震えて使えないなどということが無いことなどが挙げられます。
オープンセサミの顔認証・指紋認証を使った入退室管理システムは介護施設におすすめ

オープンセサミは顔認証・指紋認証を使った入退室管理システムです。オープンセサミの入退室管理システムは介護施設に特におすすめできます。ここでは、その理由について詳しく解説していきます。
・入退室管理が正確にできる(顔認証・指紋認証)
個人を確実に識別し、入退室記録が正確にできます。誰かが代わりに入室するなどということができないため、勤怠管理として使えば、誰でも打刻できるタイムカードより正確に管理することができます。
・セキュリティ強化に役立つ(顔認証・指紋認証)
オープンセサミを導入すればその人自身が鍵になるので、物理鍵やカードキーがいらないというだけでなく登録した人以外はドアを開けることができません。それに加えて、鍵の複製や紛失、番号やパスワードの流出、カードの貸出などの心配がないためセキュリティ強化に役立ちます。
・完全非接触で鍵が開く(顔認証)
介護施設で怖いのは感染症。ドアを開けるのに、タッチが必要だと感染の心配も広がります。オープンセサミなら、完全非接触で鍵が開くため感染症対策に役立ちます。また、マスクや帽子、メガネをつけたままでもドアが開くため、いちいちマスクなどを取り外す必要が無いのも煩わしさが無くて嬉しいところです。
・認証スピードが速い(顔認証・指紋認証)
オープンセサミの認証スピードは速く、顔認証では0.6秒、指紋認証では0.1秒で鍵が開きます。このため、ストレスなくスムーズにドアを開けることが可能です。
・高齢者の方でも指で鍵が開けられる(指紋認証)
従来の指紋認証では指紋が薄いと認証が難しく、高齢者の方には指紋認証は不向きとされてきました。しかし、オープンセサミの指紋認証なら、真皮認証技術を採用しているため、指紋の摩耗・指先の乾燥・傷を気にすることなく鍵が開けられます。指先が濡れていても、汚れていても、ゴム手袋をつけたままでも大丈夫というのも嬉しい点です。
・緊急時でも安心・安全(顔認証・指紋認証)
緊急時は自動的に「金庫がある部屋は防犯のために施錠・出入口は安全で迅速な避難のために解錠(例)」となるように事前設定が可能なので、安心・安全です。
介護施設向けの入退室管理システムを認証方式別に比較してきました。介護施設に入退室管理システムを導入するなら、オープンセサミの電気錠もおすすめです。もし少しでもオープンセサミが気になったなら、お気軽にお問い合わせください。