老人ホームの徘徊防止は「入退室管理」がカギ|認知症の方を見守る3つの方法
「また認知症の〇〇さんが外に出てしまった。気づいた時にはもういなかった…」 老人ホームにおいて、認知症の方の徘徊(外出)による事故は、施設管理者にとって最も避けたい事態の一つです。 従来は「鍵をかけて出られなくする」という発想が一般的でした。しかし、これには課題も多く、別の解決策が求められています。
実は、徘徊防止のカギは「施錠」ではなく「入退室管理」にあります。この記事では、入退室管理システムを使って徘徊を防止する方法をご紹介します。
老人ホームにおける鍵の問題全般については、老人ホームの「鍵」問題は深刻?指紋が使えない・紛失など5つの問題と解決策で詳しく解説していますが、本記事では特に「認知症の方の徘徊防止」に焦点を当ててご紹介します。
認知症の方の徘徊防止で重要なのは「鍵による施錠」ではなく「早期発見」

認知症の方が徘徊によって事故に遭っては困るからと、多くの施設では玄関に鍵をかけて彼らを「施設の外に出られなくする」という対策をとってきました。ここでは、老人ホームの玄関を施錠することで起こる問題について解説します。
鍵をかけて外に出られなくすると起こる問題とは
老人ホームで日中玄関を施錠してしまうと、下記の問題が起こります。
- 老人ホームで日中の玄関を施錠することは、身体拘束にあたるとして厚生労働省により禁止されている
- 玄関に鍵をかけると、鍵を持っていないすべての入居者が外に出られなくなり、散歩や買い物などの自由が制限される
- 火災や地震など緊急時に、迅速に避難できない可能性がある
- 閉塞感が入居者の方のストレスとなり、かえって外に出たい気持ちが強まることも
このような問題をすべて解決するのは、容易ではありません。
従来の方法では「誰が出たか」がわからない
まず、物理的な鍵では、誰がいつドアを開けたのか記録が残りません。職員が鍵を使って開けた際、誰かが一緒に出てしまっても、後から確認する手段がありません。
物理鍵の問題を解決するため、出入口にセンサーを設置してアラームを鳴らすという方法もありますが、誤作動が多い(外に出たのが職員の場合でもアラームが鳴ってしまう)・誰が外に出たのかわからない・アラームに慣れてしまうなどの問題があります。
「職員が見ていれば大丈夫」という考えもありますが、24時間すべての入居者の動きを把握するのは現実的ではありません。特に夜間や早朝は人手が薄く、見逃しのリスクが高まります。 従来の方法の最大の問題は、「誰が、いつ、どこから出たのか」を正確に把握できないことです。これを解決するのが、個人を識別できる入退室管理システムです。
入退室管理で認知症の方の徘徊を防ぐ3つの効果的な方法とは

入退室管理システムを使って徘徊を防止するには具体的にどうすれば良いのでしょうか。ここでは、認知症の方の徘徊を防ぐ3つの効果的な方法をご紹介します。
個人を識別して入退室の記録を残す
顔認証などの生体認証を使えば、「誰が」「いつ」「どのドアを」通ったかを自動的に記録できます。後から記録を確認することができるので、万が一認知症の方が外に出てしまってもその記録があれば捜索しやすいです。
入退室の傾向を分析して予防する
記録を分析することで、「どの時間帯に外に出ようとするか」「どのような時に徘徊が起こりやすいか」などの傾向を把握し徘徊を予防できます。例えば、「入居者Aさんは、面会の翌日に外に出ようとすることが多い」という傾向がわかれば、その日は特に注意して見守ることができます。
家族と記録を共有して安心を提供する
入退室の記録を家族と共有することで、家族との信頼関係が築けるとともに透明性の高い施設運営ができます。例えば、月次報告として、「お父様は今月〇回、玄関まで行かれましたが、職員がすぐに気づき、一緒に散歩をしました」といった情報を家族に提供できます。そうすると家族も安心し、施設の取り組みについても理解してもらえるのが嬉しいところです。
これら3つの方法の共通点は、「施錠」ではなく「入退室管理」によって徘徊の早期発見・早期対応を実現することです。鍵を使って施錠をしなくても、入退室管理のシステムがあればここまで徘徊防止の対応をすることができるのです。
オープンセサミの生体認証なら入退室管理で徘徊を防止できる

入退室管理による徘徊防止を実現するシステムとして、オープンセサミの生体認証をご紹介します。オープンセサミの最大の特徴は、顔認証または指紋認証による入退室管理機能です。
個人を自動識別して記録
顔または指紋を識別し、誰がいつドアを通ったかを自動的に記録します。
【記録される内容】
- 入居者名(または職員名)
- 通過した日時
- どのドアを通ったか
- 入室か、退室か
これらの記録は管理画面でいつでも確認でき、月次レポートとしても出力できます。
入退室に関する傾向の分析
記録を分析することで、徘徊の傾向を把握できます。例えば、どの時間帯に外に出ようとするか、どの曜日に多いか、どのような状況で起こりやすいかなどです。これらの情報は、ケアプランの改善にも活用できるので便利です。また、入退室の記録を定期的に見直すことで、入居者の方1人1人のケアの改善のために活用することができます。
オープンセサミの顔認証・指紋認証のメリット
オープンセサミの生体認証には下記のようなメリットがあります。
- 鍵がいらないので失くしたり壊したりする心配がない
- 複製されないのでセキュリティ強化に役立つ
- 認証速度は顔認証・指紋認証ともに1秒未満
- 緊急時は自動的に「金庫がある部屋は防犯のために施錠・出入口は安全で迅速な避難のために解錠(例)」となるように事前設定が可能
- メガネ・帽子・マスクをしていても大丈夫(顔認証)
- 指紋が薄くても、指先が乾燥していても、汚れていても大丈夫(指紋認証)
- 入退室管理が正確にできる
このように、入退室管理以外にもオープンセサミでできることはたくさんあります。老人ホームで玄関の施錠は禁止されていますが、入居者の個室や薬品庫・医務室、厨房・食品庫などの入口に採用すれば今よりもっと便利に・安全に入居者の方やスタッフの毎日を守ることができます。
「施錠」ではなくオープンセサミの「入退室管理」で徘徊を防ごう
認知症の方の徘徊(外出)を防ぐために、従来は「鍵をかけて出られなくする」という発想が一般的でした。しかしこの方法には、身体拘束とみなされるなど多くの課題があります。徘徊防止で本当に重要なのは、「施錠」ではなく「入退室管理」です。誰がいつ出入りしたかを正確に把握し、早期に気づいて対応する——この方法なら、入居者の自由を守りながら安全を確保することもできます。オープンセサミの顔認証・指紋認証ならそれが実現可能です。オープンセサミが少しでも気になる方は、お気軽にお問い合わせください。